英文解釈に必要な用語たち

英語の文の構造を説明されても、「文法用語が分からないので理解できない」、「英文法の用語を使われた時点で嫌になる」。 こんな経験はありませんか?
このサイトをお役立てください。 英文法を理解するために必要な用語、英文解釈に必要な用語を解説しました。

仮定法とは

仮定法とは、事実をそのまま述べる(これを直説法という)のではなく、仮定のこととして述べる時に用いられる動詞の形のこと。

仮定法現在: 現在または未来についての仮定
仮定法過去: 現在の事実に反する仮定、または現在・未来についての仮定
仮定法過去完了: 過去の事実に反する仮定
仮定法未来:実現する可能性の低い未来の事柄の仮定

(仮定法未来を認めない人もいます。)

仮定法現在

Beth demanded that her brother return her money.
べスは弟にお金を返すように要求した。

この文は her brother should return her money と書くこともできます。

べスが要求しているだけで、弟は現実にはまだお金を return(返す)していないわけです。


仮定法過去
例1
If I were the boss, I would not be so severe with my employees.
もしも私が社長なら、従業員にそれほど厳しくしないのに。

実際には私は社長ではないので、現在の事実に反しています。

例2
If no agreement was reached, the army would step in.
もしも合意が得られなければ、軍隊が介入することになるだろう。

未来についての仮定を表しています。

例3
If all the Antarctic ice were to melt, what would happen?
南極の氷が全部とけたら、どうなるのだろうか。

話し手は「南極の氷が全部溶とけることはほとんどない」と考えているのですが、「万一そういうことがあれば」という気持ちを were to で表しています。

未来の事柄について述べるので、この構文を「仮定法未来」と呼ぶ人もいます。


仮定法過去完了
例1
If I had arrived 10 minutes ealier, I would have been able to see him.
10分早くついていたら、彼に会うことができたのに。

実際には彼に会うことができなかったので、過去の事実に反しています。

例2
If the discovery had been delayed, it could have resulted in a disaster.
もしも発見が遅れていたら、大惨事になっていただろう。

実際には大惨事にならなかったので、過去の事実に反しています。


仮定法未来

If any visitors should come, I'll say you aren't here.
もし万一客が来たら、あなたはここにはいませんと言います。

If 〜 should … で「可能性が低い未来の事柄」に対する仮定を表します。上の文では、「客が来る可能性は高くはないが、もし来たら」という気持ちを示表現しています。



copyright© 誰でもわかる英文法用語解説 All Rights Reserverd.